日本分析化学会「若手交流会」について 

「分析21 世紀基金」企画運営委員会解散後の若手組織に関しては、1999年9月7日「拡大分析21世紀基金企画運営委員会」以降、2000年5月18・19日 「21世紀基金2000年会議」、2000年8月28・29日「分析若手2000年夏期合宿」、2000年9月28・29日「倉敷会議」などの場で討論が なされてきました。これらの場での討論を受けて、また、日本分析化学会の学会活動に関する有識者の先生方のご意見を伺って参考しつつ、2000年11月 28日付で、分析21世紀基金企画運営委員会委員長(原田)と磁気委員会準備会代表(板橋 英之先生、群馬大工)との連名で、社団法人日本分析化学会理事会宛に、要望書“「若手委員会(仮称)」設置、および、「分析21世紀基金」の「若手基金(仮称)」への移行のお願い”を提出いたしました。これを受けて2000年12月の理事会で、若手の会の件として御審議いただき、正式な回答としてではありませんが以下のような形で後続組織を認めていただくことになりました。

 

 (1) 名称は「若手交流会」とする。

 (2) 本会は初年度に限り若手交流基金として21世紀基金の残金全額を計上する。

 (3) 運用資金は各支部に分担してもらう。

 

これに関しては少なからず議論があり、幾つかの但し書きが付いているようです。例えば、「各支部に常設の若手交流会を設置すること」が求められていますし、運用資金に関しては、「各支部の意見を聞いた上で実施するか否かを審議する」とのことのようです。

詳細においてどのような制約があ るにせよ、公式に認められた足がかりと交流会の立上げ資金を得る見込みを持てたことになりますですので、おおよそ分析化学会会員の半数をしめる若手分析化 学者の交流と活動の活性化のために、新しい活動を切り拓き、新しいつながりを構築してゆくのが私たちの役割ではないかと考えます。これまで議論してきたよ うな産官学連携の問題や若手の国際交流の問題をはじめとして、私たちの感性ならでは気づくことができる様々な問題に、常にリフレッシュしながらアプローチ してゆけるような組織となることが理想の一つではないでしょうか。

 

手始めに3月末に行われる日本化学会の春季年会(別学会で恐縮です)の会場にて集合し、準備委員会を開催しようと計画しています。関心のある方は原田まで連絡下さい。

 

なお、私見では、活動資金は必ずしも必要だとは思いませんが、資金無しでは活動の幅が限定されるのも容易に予想されることです。上記(3) の背景として、各支部には本部会計から支部活動費が配られており各支部若手の会の支援にはそこからも費用が出されていることがあります。また、支部常設の 若手の会の但し書きに関する背景として、常に、若手の会の実体がはっきりしないと言う意見を耳にするのも確かです。

反省すべきことは反省し、新しい組織を築いてゆけるように考えておりますが如何でしょうか?

 

2001年2月28日、文責 原田 明)

 

[Home]