「若手委員会(仮称)」設置、および、「分析21世紀基金」の「若手基金(仮称)」への移行のお願い

 

1.「若手委員会(仮称)」設置のお願い

 日本分析化学会第40 年会の剰余金を元手として若手分析化学者・技術者の活動の活性化をはかり若手を育てる目的で設立された「分析21世紀基金」の解消期限が来年2月末と近づ いております。また、同基金を管理運営して各種の企画を実施し分析若手の全国組織に相当するものとなってきた「分析21世紀基金企画運営委員会」も同時期 に解散が予定されております。この間、21世紀基金関連の若手の活動(「分析21世紀基金企画運営委員会活動報告集」を御参照下さい)は、日本分析化学会 の若手のあいだに活力・良い連携・広い視野の育成といった無形の財産をもたらしてきました。

 今私どもは、この資産をはぐくみ発展させ更に次の若い世代へと引き継ぐために、分析21 世紀基金企画運営委員会が解散した後にも、何らかの形で若手の活動を継続することを予定しています。そして、様々な機会をとらえて新しい若手組織のあり方 について討議を行って参りました。その一つの結論として、企業に所属する若手も参加しやすい形である「日本分析化学会の公式な全国レベルの若手組織」とし ての「若手委員会(仮称)」(詳細別紙)の設置をお認めいただきたいと考え、ここにご検討いただけますようお願い申し上げます。

 なお、本委員会設置に関して、本委員会活動の責任を明確にするためにも予算措置を講じていただきたくことを希望しています。ただし、金銭的な問題に関しては別途御議論いただきたく存じます。

 

2.「分析21世紀基金の若手基金(仮称)への移行」のお願い

 上記の「若手委員会(仮称)」は当面「分析21 世紀基金企画運営委員会」活動を引き継ぐことを予定していますので、これまでに実績(「分析21世紀基金企画運営委員会活動報告集」7頁参照)に照らして も多額の運営資金を必要とするものではありません。しかし、予算措置を伴う明確な責任を持って目的に取り組む組織として設置することを考えていただきたく 存じます。

 つきましては、予算措置の一つとして、「分析21 世紀基金」の残金を新たに「若手基金(仮称)」を創設して移行し、その管理運営を「若手委員会(仮称)」にお任せいただけますようお願い申し上げます。こ れにより当面の委員会運営と企画の実施は十分に経済的裏付けが得られると考えます。また、先々には予算措置を講じていただく可能性も念頭に御議論いただけ ると幸いです。

 

 

平成12年11月28日

 

 

                        分析21世紀基金企画運営委員会

                          委員長 原田 明(九大総理工)

 

                        若手委員会準備会

                          代表 板橋 英之(群馬大工)

 

 

 

 

「若手委員会(仮称)」設置(案)

 

1.本委員会の目的

 支部間を超えた若手分析化学者の連絡交流に基づく連携強化と若手の活性化

 

2.具体的活動予定

 1)日本分析化学会の年会・討論会付設の若手シンポジウムを担当支部外から支援する.

 2)分析若手の共同研究(cf.科研費・基盤研究C・調査研究申請)を組織する.

 3)メーリングリストやホームページなどを通して若手の連携を深める.

 4)その他、目的に沿った新規活動を企画する.

   例1.留学生との交流企画の立案実施

   例2.産・官・学の垣根を超えた若手の連携の模索

   例3.若手女性分析化学者に関わる問題の発掘

   例4.若手ならではの社会貢献企画の探索

   例5.アジア若手分析化学者の交流ページの開設検討、など

 

3.構成員と組織(案)

 1)メンバー

   分析化学会会員で原則40歳以下の有志をメンバーとする(200名程度を予定).

   メンバーはメーリングリストに登録し、連絡は原則全て電子メールにて行う.

 2)幹事

   各支部1名以上の幹事を設ける.関東支部、近畿支部は原則2名.また、討論会・

  年会担当支部からは2名以上とする.

   幹事の決め方は各支部若手の会に一任する.

   幹事は年2回会合を持つ.

 3)代表(委員長)

   幹事の中から代表者1名を選び、本部との連絡、会計管理、名簿管理、他を行う.

   任期は2年とする.

 

4.運営と予算(案)

 1)初期運営資金

  「分析21世紀基金」の残金を「若手基金(仮称)」として引継き、これに充てる.

 2)予算

  定例会議費(年2回、各15万円)、年会・討論会若手企画補助(年2回、各10万円).計年間50万円程度を若手基金に組み入れる形を希望.[分析21世紀基金企画運営委員会の実績に基づいて算出]

 

5.補足

A. 第一期の代表者・幹事メンバー(予定)

 代表者   板橋 英之(関東支部、群大工)

 幹事委員  石坂 昌司(北海道支部、北大理)、遠藤 昌敏(東北支部、山形大工)、

       荒井 健介(関東支部、東薬大)、板橋 英之(関東支部、群大工)、

       平山 直紀(中部支部、金沢大自然)、吉田 裕美(近畿支部、京都工繊大)、

       塚原 聡(近畿支部、阪大理)、高柳 俊夫(中国四国支部、岡山大理)

       井原 敏博(九州支部、熊本大工)、原田 明(九州支部、九大総理工)、

       他、企業の方が必ず入る予定。

B. 既に支援を予定している企画

  1) 日本分析化学会第50年会付設企画(年会実行委員会と共催)

    「若手&留学生のインターナショナルポスターセッション」

  2) Asianalysis Y

    「アジア若手交流企画」

 

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