第45回機器分析講習会


第1コース:誰でもわかる微量元素分析の基礎と実際
《ICP発光分析,ICP質量分析,原子吸光分析》

誘導結合プラズマ(ICP)発光分析法,ICP質量分析法や原子吸光分析法は,高感度,迅速な分析手法としての地位を確立しており,電子材料などの先端材料,高純度物質,環境試料などの分析法として広く普及利用されています。本講習会は,これらの分野の第一線の先生方の講義に引き続き,分析機器を用いた実習を行い,調製が難しい試料の前処理と測定を体得できるよう企画しました。

会 期
6月24日(木)〜25日(金)
会 場
(株)島津製作所東京カスタマーサポートセンター〔神奈川県秦野市掘山下380-1,電話:0463-88-8660,交通:小田急線「渋沢駅」(新宿から急行で75分)下車徒歩で約20分〕
案内図
http://www.an.shimadzu.co.jp/general/csc/t-csc.htm
日 程
第1日<講義>10時00分〜16時30分
第2日<実習> 9時30分〜16時30分
講 義
  1. 各微量元素分析法の測定原理と最近の動向(ICP発光分析、ICP質量分析、原子吸光分析)
     (産業技術総合研究所)田尾博明
  2. 半導体,セラミックスの分析
     ((株)テルム環境エンジニアリング)岡田 章
  3. 土壌,廃棄物,生体試料の分析
     (東大院新領域創成科学)吉永 淳
  4. 高純度試薬の精製と分析
     (関東化学(株))井上達也
  5. 食品の分析
     (食品総合研究所)進藤久美子
実習内容及び講師,指導員
  1. ICP発光分析装置を用いた環境,食品試料分析の実際:河川水や食品試料中の元素を分析する。
     (産業技術総合研究所)田尾博明,(食品総合研究所)進藤久美子
  2. ICP質量分析装置を用いた高純度試料分析の実際:超純水,半導体など高純度物質中の極微元素を分析する。
     (関東化学(株))井上達也,((株)テルム環境エンジニアリング)岡田 章
  3. 原子吸光分析装置を用いた環境,廃棄物,生体試料の分析の実際:
    1. 電気加熱原子吸光分析装置により環境水中の鉛を分析する。
       ((株)島津製作所分析)高坂正博
    2. 加熱気化−金アマルガム−冷原子吸光法による樹脂,毛髪中の水銀を分析する。
       (日本インスツルメンツ(株))田口 正
受講料(テキスト代,昼食代を含む)
会員(共催学会会員を含む)35,000円,会員外40,000円。講義のみ:会員20,000円,会員外25,000円。参加費の払い戻しは致しませんので,あらかじめご了承ください。
募集人員
40名,講義のみも可(定員になりしだい締め切ります)
申込方法
申込書に必要事項をご記入のうえ,FAXまたはE-mail にてお申し込みください。折り返し請求書,会場案内図等をお送りします。
申込先
〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26-2 五反田サンハイツ304号 社団法人 日本分析化学会 関東支部機器分析講習会係
〔電話:03-3490-3351,FAX:03-3490-3572,E-mail:ktanaka@jsac.or.jp〕

第2コース:高速液体クロマトグラフィーの基礎と実践
《初級者,中級者のための実務講座》

高速液体クロマトグラフィーの基礎について講習します。分離,検出の基礎,移動相作製,前処理などに関する講義,実習を行ないます。初級者の方は高速液体クロマトグラフィー操作に必要な基礎知識を全般的に得るための機会としてご利用ください。中級者の方は弱点の補強または知識の整理にご利用ください。講師陣は講義,実習とも装置,カラム,試薬の各メーカーのベテラン技術者中心の分かりやすい講習です。日々の作業に必要な実践的な知識が身につきます。翌日からのHPLCを用いての業務,研究が必ず改善されるような内容であると考えています。是非,ご参加ください。

会 期
7月20日(火)〜22日(木)
会 場
東京理科大学森戸記念館第2フォーラム1F〔新宿区神楽坂 4-2-2,電話:03-5225-1033,交通:JR総武線「飯田橋」駅下車,市ヶ谷寄り出口より7分〕
日 程
第1日<講義> 9時00分〜19時00分
第2日・第3日<実習>9時30分〜17時00分
第1日
<講義>
  1. HPLC概論
     (東京理科大学薬学部)中村 洋
  2. HPLCシステムのバリデーション  ((株)日立ハイテクノロジーズ)本田俊哉
  3. HPLCにおける分離
     (日本ウォーターズ(株))佐々木俊哉
  4. HPLCにおける検出
     ((株)島津製作所)三上博久
  5. HPLC分析に用いる水
     (日本ミリポア(株))黒木祥文
  6. HPLC分析に用いる試薬・溶媒
     (関東化学(株))澤田 豊
  7. HPLCにおける前処理
     (ジーエルサイエンス(株))重黒木 明
  8. LC/MS
     (横河アナリティカルシステムズ(株))大河原正光
  9. 技術・情報交流会
実習内容及び講師・指導員
  1. 配管・接続と装置の調整
     (東ソー(株))冨澤 洋
  2. 検出器の使い方
     ((株)島津製作所)三上博久・山本文子(日本分光(株))坊之下雅夫
  3. カラム分離とデータ解析
     ((株)日立ハイテクノロジーズ)本田俊哉
  4. 前処理
     (ジーエルサイエンス(株))重黒木 明(日本ダイオネクス(株))渡辺一夫
 〈機器提供〉
 (株)島津製作所 ジーエルサイエンス(株) 東ソー(株) 日本ダイオネクス(株) 日本分光(株) (株)日立ハイテクノロジーズ
受講料(テキスト代,昼食代を含む)
会員(共催学会会員を含む)45,000円,会員外50,000円。講義のみ:会員20,000円,会員外25,000円。参加費の払い戻しは致しませんので,あらかじめご了承ください。
募集人員
40名,講義のみも可(定員になりしだい締め切ります)
参加者の特典
参加者には液クロ虎の巻シリーズの「虎の巻」「龍の巻」「彪の巻」のうちご希望のものを1部贈呈します。
また,仕事上の問題点につき可能な限り質問にお答え致しますが,時間の制約もありますので質問事項につきましては,予めEメール (nakamura@ps.kagu.sut.ac.jp) にて寄せ下されば幸いです。尚,解答の非公開をご希望の場合はその旨ご記入願います。
申込方法
申込書に必要事項をご記入のうえ,FAXまたは郵便にてお申し込みください。折り返し振込依頼書,会場案内図等をお送りします。
申込先
〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26-2 五反田サンハイツ304号 社団法人 日本分析化学会 関東支部
〔電話:03-3490-3351,FAX:03-3490-3572,Eメール:ktanaka@jsac.or.jp〕

第3コース:有機分析の基礎と実際

最近,有機工業材料,機能性材料,環境試料,生体試料,医薬品から,予期せぬ未知有機成分が検出され,その同定や濃度を決定しなければことが多くあります。一般には,未知試料を前処理として,濃縮,単離,精製したのち,IR,熱分析,質量分析,核磁気共鳴吸収法など様々な検出機器を駆使することによって化学物質を同定し定量します。したがって,有機分析においても,どの分析機器でなにがわかるか,どういう化合物を測定するのにどの分析機器が適当かといったこととを広く学ぶ必要があります。

本講習会では,有機化合物の同定技術を概説した後,各種分析装置を用いて測定と解析実習を行い理解を深めことを目的として企画しました。

会 期
10月20日(水)〜22日(金)
会 場
(株)島津製作所東京カスタマーサポートセンター〔神奈川県秦野市掘山下380-1,電話:0463-88-8660,交通:小田急線「渋沢駅」(新宿から急行で75分)下車徒歩で約20分〕
案内図
http://www.an.shimadzu.co.jp/general/csc/t-csc.htm
日 程
第1日<講義>10時00分〜17時00分
第2日・第3日<実習> 9時30分〜17時00分
講 義
  1. 有機分析概論
     (東京大学院新領域創成科学)澤田嗣郎
    有機分析の手順,化学構造同定技術について概説する。対象化合物の濃縮・精製・単離,元素組成の決定,赤外分光(IR),質量分析(MS),核磁気共鳴(NMR)などから構造解析する一連の手順と問題点を述べる。分離分析法と同定手法の特徴,及び各種機器との組合せを比較し,有用性と限界にも触れる。
  2. 各論1:前処理・精製法
     (東京理科大学薬学部)中村 洋
    試料から目的成分を単離・精製する技術を概説する。特に前処理における留意点,低分子化合物と高分子化合物の前処理法の相違などについて述べる。
  3. 各論2:IR,熱分析
     ((株)島津製作所)鈴木康志
    IR法の原理,スペクトルによる物質同定を概説し,測定上の注意点,各種測定法を述べ,熱分析についても触れる。
  4. 各論3:LC,GC
     (ライオン(株))小池茂行
    カラムの選択の仕方や,限界,ガスクロや液クロの濃縮の仕方,試料の導入(GC,LC)などMSの前部分と分離を中心に述べる。
  5. 各論4:MS
     (理化学研究所)高橋和也
    MS法の原理(磁場形,四重極型,TOFなどについて説明する),イオン化法(FAB, ESI, APIなど現在の進展に対して基礎的なことを教える),分析部の特徴,スペクトルから得られる情報について述べる。
  6. 各論5:NMR
     ((株)ブリヂストン)加藤信子
    NMR法の原理,スペクトルから得られる情報を概説し,各種測定法による構造解析技術について述べる。
実習内容及び講師・指導員
  1. IR,熱分析の測定と解析
     ((株)住友分析センター)藤原 豊
    液状試料測定(液膜法),KBr法測定,スペクトルの読み方,データ検索,熱分析
  2. GC,LCによる定量
     (ライオン(株))小池茂行
    GC,LCの試料前処理,条件の設定と測定,データ処理について実習する。
  3. GC/MS測定とMSスペクトルの解析
     (化学物質評価研究機構)田嶋晴彦
    測定条件の設定,測定,MSスペクトルの解析,方法の適用限界
  4. LC/MS測定とMSスペクトルの解析
     (化学物質評価研究機構)古田律子測定条件の設定(移動相の選択),測定,MSスペクトルの解析
  5. NMRよる有機化合物の構造決定のためのデータ解析と演習
     ((株)ブリヂストン)加藤信子
  6. まとめ
     (神奈川大学理学部)西本右子
受講料(テキスト代,昼食代を含む)
会員(共催学会会員を含む)45,000円,会員外50,000円。講義のみ:会員20,000円,会員外25,000円。参加費の払い戻しは致しませんので,あらかじめご了承ください。
募集人員
40名 講義のみも可(定員になりしだい締め切ります)
申込方法
申込書をFAX,またはEメールにてお申し込みください。折り返し請求書,振込依頼書及び会場案内図等をお送りします。
申込先
〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26-2 五反田サンハイツ304号 社団法人 日本分析化学会 関東支部機器分析講習会係
〔電話:03-3490-3351,FAX:03-3490-3572,Eメール:ktanaka@jsac.or.jp〕