第56回機器分析講習会
主催 日本分析化学会関東支部
共催 日本化学会
後援 日本分析機器工業会
第4コース:「環境規制に関する分析手法 ~RoHS分析を中心に~」
環境分析では環境規制物質の有無を特定し、その存在量を明らかにすることが重要です。近年はグローバル化する企業活動におけるRoHS指令などへの対応が求められており、迅速なスクリーニング分析と閾値を超えた場合の精密分析という段階的な分析手法も定着しつつあります。国内でも工場排水試験法が改正され、分析法の省力化や分析操作に伴う環境負荷の低減などを考慮し、キレート樹脂を用いた固相抽出法が新たに採用されています。また、PM2.5等の大気汚染は社会問題になっており、その発生源を推定する分析法開発も重要なテーマとなっています。このような最近の環境分析の新しい手法に焦点あてた講習会です。これらの分野の第一線の先生方の講義を受講していただくとともに,受講生が実際に数種の分析機器(固相抽出装置、ICP発光分光分析装置、原子吸光分析装置、蛍光X線分析装置、分光光度計、液体クロマトグラフ)を体得できるよう企画しました。
会 期 2016年1月21日(木)〜 1月22日(金)
会 場 株式会社日立ハイテクサイエンス サイエンスソリューションラボ東京 〔東京都中央区新富2-15-5 RBM 築地ビル〕 電話:03-6280-0068
交通:
@東京メトロ有楽町線新富町より徒歩1分(5番出口利用)A東京メトロ日比谷線築地駅より徒歩4分(4番出口利用)BJR 京葉線,東京メトロ日比谷線八丁堀駅より徒歩8分(A3出口利用)
案内図 http://www.hitachi-hightech.com/hhs/about/corporate/location/science_solutions.html/
日 程 第1日<講義> 10時00分〜17時15分
<技術交流会>17時30分〜19時00分
第2日<実習> 9時30分〜16時30分
講 義
(1)「IEC 62321の最新動向(フタル酸エステル類の分析など)」
(株式会社東芝) 竹中 みゆき
(2)「ELV/RoHS指令におけるスクーリング方法の実際」
(矢崎総業株式会社) 中込 政樹
(3)「臭素系難燃剤(PBB・PBDE)およびフタル酸エステル類の分析手法と標準物質」
(産業技術総合研究所) 松山 重論
(4)「六価クロムを中心とした環境規制物質の分析事例」
(神奈川県産業技術センター) 坂尾 昇冶
(5)「工場排水試験法改正における固相抽出法」
(環境省環境調査研究所) 藤森 英冶
(6)「PM2.5の計測技術の実情と今後の展開 」
(日本環境衛生センター) 高橋 克行
実 習
(1)RoHS対象試料の種々の前処理とICP発光分光分析装置を用いたプラスチック中の重金属分析:固体試料を酸分解またはマイクロ波分解し、試料に含まれる有害元素を分析する。
(2)固相抽出法を利用した工場排水の重金属分析および六価クロムの分析:固相抽出
で分離濃縮したカドミウム・鉛を原子吸光分析する。また、クロムメッキ試料からクロムを溶出し、分光光度計を用いジフェニルカルバジド法で六価クロムを分析する。
(3) 蛍光X線分析及びHPLC分析等による有害物質のスクリーニング方法:RoHS規制対象の無機元素および臭素系難燃剤のスクリーニング分析を行う。また、PM2.5の組成分析する。
受講料(テキスト代、昼食代、消費税を含む)会員(共催学会会員を含む)35,000円,会員外40,000円。講義のみ:会員20,000円,会員外25,000円。
参加費の払い戻しは致しませんので,あらかじめご了承ください。
募集人員 40名,講義のみも可(定員になり次第締め切ります)
申込方法 日本分析化学会 関東支部のホームページをご参照ください。
申込先 〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26-2 五反田サンハイツ304号
公益社団法人 日本分析化学会 関東支部機器分析講習会係
〔電話:03-3490-3351,FAX:03-3490-3572,E-mail:kanto@jsac.or.jp〕