第50回記念機器分析講習会
第2コ−ス:高速液体クロマトグラフィ−の基礎と実践
《初級者,中級者のための実務講座》
高速液体クロマトグラフィーの基礎について講習します。分離,検出の基礎,移動相調製,前処理などに関する講義,実習を行ないます。初級者の方は高速液体クロマトグラフィー操作に必要な基礎知識を全般的に得るための機会としてご利用ください。中級者の方は弱点の補強または知識の整理にご利用ください。講師陣は講義,実習とも装置,カラム,試薬の各メーカーのベテラン技術者が中心の分かりやすい講習です。日々の作業に必要な実践的な知識が身につきます。
受講した> 翌日からの業務,研究が必ず改善されるような内容ですので,是非,ご参加ください。
会 期 2009年7月1日(水)〜3日(金)
会 場 東京理科大学 森戸記念館
交通:○JR「飯田橋」駅西口より徒歩6分
○都営地下鉄・東京メトロ「飯田橋」駅B3出口より徒歩5分
○都営大江戸線「牛込神楽坂」駅A3出口より徒歩3分
日 程 第1日<講義>9時30分〜19時45分(17時45分から技術・情報交流会)
第2日・第3日<実習>9時30分〜16時30分(第3日は17時30分まで)
第1日<講義>
オーガナイザーガイダンス (東京理科大学薬学部)中村 洋
(1) HPLC概論 (東京理科大学薬学部)中村 洋
(2) HPLCにおける分離 (日本ダイオネクス)大河原正光
(3) HPLCにおける検出
(鞄津製作所)三上博久
(4) HPLC分析に用いる水 (ウ”ェオリア・ウォーター・ソリューション&テクノロジー梶j黒木祥文
(5) HPLC分析に用いる試薬・溶媒 (関東化学梶j澤田 豊
(6) HPLCにおける前処理 (日本ウォーターズ梶j佐々木俊哉
(7) LC/MSの基礎 (アジレント・テクノロジー梶j川口 修
(8) HPLCシステムのバリデーション (鞄立製作所)本田俊哉
(9) HPLC、LC/MSにおけるトラブルシューテイング (日本分光)坊之下雅夫
(10) 技術・情報交流会
実習内容及び講師・指導員
(1) 配管・接続とクロマトグラムへの影響 ジーエルサイエンス
黒田育磨・菅野賢・田村隆夫
HPLCの配管の良し悪しが、得られるクロマトグラムに大きく影響することがあります。特にサンプルインジェクターから後段の配管を適切に行わないと、デッドボリュームが生じることでクロマトグラムの形状を悪くしてしまいます。本実習では、1.配管材の選択、2. 切断、加工、接続のコツ、3. クロマトグラムへの影響 について、実際の作業を踏まえながら説明を行います。HPLC装置の性能を十分に発揮するため、また、安定した状態を維持するために役立つ知識を提供します。
(2) 検出器の使い方
2-1.フォトダイオードアレイ検出器 鞄津製作所
三上博久・山本文子
フォトダイオードアレイ検出器(PDA検出器)では、一度の分析でUVスペクトル情報を取り込むことができます。したがって、通常の時間−吸光度の二次元データに加えて波長軸を含む三次元データを取り扱うことができ、分析後、様々な解析が可能となります。実習では、着色料(食品添加物)の分析を例にとり、フォトダイオードアレイ検出器の持つ機能(ピーク純度の検定、スペクトルによるピーク同定など)とその使い方について、実際の分析データを基にして学んでいただきます。
2-2.蛍光検出器 日本分光
飯島里枝・佐藤泰世
蛍光物質を高感度かつ選択的に検出する蛍光検出器は、HPLCにおける微量成分の高感度検出や誘導体化法などに多く使用されています。実習では、実際に蛍光検出器付きHPLCシステムを作動させて蛍光物質を測定しながら、蛍光検出器の原理と特長、励起および蛍光波長の設定、波長のタイムプログラムの使用方法、測定時における留意点を解説します
(3) カラム分離とデータ解析 鞄立ハイテクノロジーズ
松崎彩子・藤野薫
逆相系のカラムを用い、複数成分が含まれたサンプルについて、目的成分が分離する移動相条件を検討します。これにより、複数成分をカラムで分離できること、移動相条件が分離・保持時間に影響を与えることを学びます。次に取得したクロマトを使用し、クロマトのベースライン処理から定量の実際を学びます。
(4) 前処理(固相抽出〜オフラインからオンラインまで) 日本ウォーターズ
佐々木俊哉
LC/MS/MSなど分析装置の感度と選択性の向上が目覚ましいですが、信頼性の高い分析を行うためにはサンプル前処理が必要な場合が多くあります。特に生体試料中の医薬品分析、食品分析、環境分析など複雑なサンプルマトリクス中の微量成分を分析する場合はサンプル前処理が成功の鍵となります。本実習では幅広く使用されている固相抽出について色素サンプルを使用し受講者全員に前処理を体験していただきます。また、カラムスィッチング技術を使用したオンライン固相抽出法についても紹介します。
〈機器提供〉
鞄津製作所 ジーエルサイエンス梶@ 日本ウォーターズ梶@ 日本分光梶@
鞄立ハイテクノロジーズ
受講料(テキスト代,昼食代を含む。)会員(共催学会会員を含む。)45,000円,会員外
65,000円。講義のみ:会員20,000円,会員外30,000円。参加費の払い戻しは致しませ
んので,あらかじめご了承ください。
募集人員 40名,講義のみも可(定員になりしだい締め切ります。)
第1日の技術・情報交流会には、受講者全員が原則として参加ください。 (参加できない場合には、あらかじめご連絡ください。)
参加者の特典 参加者の特典 参加者には「液クロ虎の巻シリーズ」(「虎の巻」「龍の巻」「彪の巻」「犬の巻」「武の巻」「文の巻」)、「液クロを上手につかうコツ」、「ちょっと詳しい液クロのコツ」(「前処理編」「分離編」「検出編」)の10冊のなかからご希望のものを1冊贈呈します。2冊以上を希望の場合は割引価格で販売いたします。
さらに、今回は、50回記念といたしまして「50回記念のロゴ入り保護メガネ」も贈呈いたします。
また,仕事上の問題点につき可能な限り質問にお答え致しますが,時間の制約もありますので質問事項につきましては,予めEメール(toshiya.honda.zy@hitachi.com) にてお寄せくだされば幸いです。
なお,質問事項への回答は3日目の総合討論会のなかで行います。
申込方法 必要事項をご記入のうえ,FAXまたは郵便・Eメールにてお申し込み
ください。折り返し振込依頼書,会場案内図等をお送りします。
申込先 〒141-0031
社団法人 日本分析化学会
〔電話:03-3490-3351,FAX:03-3490-3572,Eメール:hm_tanaka@jsac.or.jp〕