主催(社)日本分析化学会
【会 期】
2009年2月5日(木)、6日(金)
【会 場】
(株)パーキンエルマージャパン 本社・テクニカルセンター
〔
電話045-339-5865、交通: 相鉄線
【受講方法】
本講座では、元素分析(テーマA)、分離分析(テーマB)、質量分析(テーマC)の3テーマのうち、2テーマを事前に選択し、受講していただきます。各テーマにはそれぞれ主要分析装置が2機種ずつ準備されておりますので、2日間で4機種を勉強することになります。
選択したテーマの組合せにより、3つのグループ(AB、BC、CAの3つの組合せ)ができますので、講座は3グループに分かれて同時進行で進めます。各グループとも12名定員とし、午前は機器の原理を学び、午後は実際に装置を操作していただきます。特に機器の操作に重点を置くため、午後からの実習は各グループをさらに6名づつに分け、1つの機種を2時間づつ、2機種の合計で4時間たっぷりと装置に触れていただきます。
【プログラム】
第1日 (2月5日) |
|
|||
09:45~10:00 |
オリエンテーション |
|||
|
講習内容の趣旨説明およびグループ分け |
|||
10:00〜10:30 |
機器の原理説明(今回実習を受けない機器の説明を行います) |
|||
10:30〜12:30 |
機器の原理説明(実習対象機器) |
|||
|
3つの部屋に分かれ、3テーマ同時進行 |
|||
13:30~17:20 |
機器による分析実習 |
|||
|
6箇所に分かれ、6機種同時進行、1機種約2時間で2機種を実習します。 |
|||
17:20~17:50 |
見学会 |
|||
|
(株)パーキンエルマージャパンテクニカルセンター内の見学及び参加メーカーとの個別相談・質問の時間 |
|||
18:00~19:30 |
技術懇談会 |
|||
|
|
|||
第2日
(2月6日) |
|
|||
09:00~11:00 |
機器の原理説明(実習対象機器) |
|||
12:00~15:50 |
機器による分析実習 |
|||
16:00~17:00 |
筆記試験 |
|||
17:00~17:10 |
受講証授与(修了証は後日合格者に郵送) |
|||
【実習テーマ】
テーマA 元素分析 |
A-1:ICP-AES(パーキンエルマージャパン) |
|
A-2:蛍光X線(リガク) |
テーマB 分離分析 |
B-1:IC(日本ダイオネクス) |
|
B-2:HPLC(日立ハイテクノロジーズ) |
テーマC 質量分析 |
C-1:GC/MS(パーキンエルマージャパン) |
|
C-2:ICP/MS(パーキンエルマージャパン) |
【実習方法】
機器の原理説明:
テーマ別に3つの部屋に分かれ、午前中の講義でそれぞれ2機種についての原理を学びます。2日目は、別のテーマを同じ要領で受講します。
なお、今回は3コースの内2コースの選択になりますので、残りの1コースを受講することができないため、30分程度の機器の原理説明を実機を用いて説明を行います。
機器分析の実習:
午前中に受講した機器を実際に操作します。各機種2時間づつで、2機種を実習します。2日目も同じ要領で受講します。受講者全員に分析機器に触れていただくため、受講者は全機種とも6人までとし、それぞれにインストラクターが操作方法を指導します。
【実習内容】
ICP発光分光分析
ICP発光分光分析法は現在最も汎用的な無機分析装置の地位を確立しています。今回の講習会ではこの装置の中でも最も新しいタイプの半導体検出器を使用した多元素同時分析型の装置を用い、高感度化のための付属品である超音波ネブライザーを接続し河川水中の元素を測定します。分析化学会標準河川水と
蛍光X線分析
蛍光X線分析装置は、試料にX線を照射し、発生する蛍光X線の波長や
強度を解析することで、試料中の元素の種類や含有量を調べる装置で
す。試料が固体であても非破壊で迅速分析できるのが特長です。
今回は、RoHS、ELV等の規制に関係の深い試料中の規制対象重金属元
素の分析、土壌の重金属汚染の分析を中心に実習を行います。
また、化学的前処理を伴う他の分析法との違い・補完関係についても
実体験で学びます。
イオンクロマトグラフ分析
サプレッサー方式のイオンクロマトグラフはイオン分析に広く利用されています。今回の講習では陰イオン分析用クロマトグラフの取り扱いと標準試料,未知試料の分析実習をいたします。
HPLC分析
HPLCは元素イオンや低分子化合物からタンパク質・合成高分子まで幅広い物質の定量分析や分離に利用されています。今回は有機化合物の試料前処理とHPLCでの分析について、基本操作のコツを含めて実習いたします。
GC/MS分析
GC/MS法は、環境分野で最も広く利用されている分析法です。揮発性有機化合物VOCや農薬などの化合物の定性、定量ができます。今回は、前処理装置の一つであるヘッドスペースサンプラーとGC/MSを使用して、実際にサンプル調製や分析、定性を行いながら条件により結果がどう変わるか、また質量分析特有の定量方法やスペクトルのライブラリーサーチを学びます。
ICP質量分析
ICP質量分析法は、pptレベルの検出下限値を持つ超高感度分析法であり、最近では従来問題とされていた妨害イオンの除去を可能にした”DRC(ダイナミックリアクションセル)”を用いた装置が開発されています。この最新の装置を用いてICP質量分析法の基礎と環境試料を分析する上での注意点などを中心に実習します。
上記実習における各分析機器の準備および指導には、(株)パーキンエルマージャパン、(株)日立ハイテクノロジーズ、 (株)リガクおよび日本ダイオネクス(株)の協力を頂いております。
【受講申込要領】
受講対象者
初級者 (分析実務経験が2年以内の者)、基礎に立ち返って機器の操作を学びなおしたい方、試験所の認定申請に際して担当の分析技術者が分析化学の基礎研修が修了していることの証明が必要な方などが受講に適した講習会です。
受講料
日本分析化学会会員 (維持会員、特別会員、公益会員に所属する方を含みます) 4万円、会員外6万円。また、「化学分析コース」を受講された企業からの参加者は5千円引きです。なお、納入された受講料の返却はいたしませんのでご了承願います。
募集人員
各グループとも12名定員とし、合計36名(先着順に受け付けます)。申込書に受講したいテーマの組合せ(AB、BC、CAの3つのグループ)を選び、第2希望まで記入してください。
申込み方法
所定の申込書により、FAXまたはEメールにてお申し込みください。折り返し、請求書、会場案内図等をお送りします。
申込先 〒141-0031
日本分析化学会
E-mail:hm_tanaka@jsac.or.jp〕