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■「分析信頼性エグゼクティブセミナー」の、分析所の認定に関連する部分を1冊にまとめました。 ■ISO/IEC ガイド25による分析所認定の仕組みと申請のための手順を、認定機関が詳しく解説しました。 ■審査の実際を、審査のポイントや受審の際の注意事項とともに解説しました。 ■世界に通用する分析所の、あるべき姿と運営の仕方がわかります。 |
日本分析化学会 編
分析信頼性委員会 監修
A5判・240頁
本体3,200円(税別)
ISBN 4-621-04609-8
出版社: (株)丸善出版事業部
本書は日本分析化学会信頼性委員会の活動の一環として構想され,執筆・発行されたものである。すなわち,これまでに実施されたエグゼクティブセミナーの中から,特に分析所の認定に関連する講演を選定し,第一線のあるいは経験豊富な講演者の方々により詳細な説明を加えてた。特に本文中に多用されている試験所認定に関連する略号については,そのフルネームと日本語訳又は説明を付録1として纏め,さらに,任意規格ISOガイド25による分析所の認定と,先行している強制規格としてのGLPのと言葉の違い,特に日本語に訳されたときの違いについては,当分析信頼性委員会で議論を重ね,対比英文用語集として付録2に纏めた。一方,ISOガイド25が規定している試験所の中でも,化学分野の試験を行っている分析所の場合には特殊な解説の必要なものがある。そこで,日本分析化学会が保田和雄委員を日本代表として送っているCITACではCITACガイド1を発行したが,この翻訳版を付録3とした.ここでは,その訳が必ずしも原文に忠実ではなが,我が国の事情,分析技術者としての当然の義務等を考慮した上での変更である。
本書は,極めて詳細な議論に基づくとともに,我が国におけるこの分野のニーズと要望に応えた実践活動に裏付けられたものである。読者の関心とご要望に十分に応えた内容となっていると確信している。
日本分析化学会信頼性委員会委員長
二 瓶 好 正
1. 適合性評価と試験所認定制度
適合性評価とは/なぜ「適合性評価」か/認定試験所に要求される基準/
日本における試験所認定制度の状況/工業標準化法に基づく試験所認定制度/海外の状況と国際組織
2. 分析所の認定と認定のための要求事項/指針および試験の規格
試験所認定制度/化学分野における試験所認定制度の意義/試験所認定の実際/試験所が認定されるためには
3. 試験所認定と技術審査
試験所の役割と・認定・認証制度/日本化学試験所認定機構(JCLA)の組織/試験方法の特定/JCLAにおける試験所認定手順/JCLAにおける技術審査/試験所側の認定メリット
4. 標準物質について
分析の標準化に関する国際活動/分析方法と標準物質のトレーサビリティーについて/標準物質の認証書の必要記載事項/認証標準物質生産者の認定
5. 技能試験
分析技術者の技能/技能試験/技能試験の種類/技能試験の結果の評価/技能試験の実例
6. 分析技術者の育成と訓練−分析の信頼性を確保するために−
分析値の信頼性確保の条件/分析の目的と必要とする信頼性の程度/企業の中の分析の立場と分析技術者/分析技能者の育成/信頼性に影響を与えた例
付録:1 分析の信頼性および分析所の認定に関連する略号集
付録:2 ISO-GLP対比英文用語集
付録:3 CITAC ガイド 1
青柳 邁 財団法人 日本適合性認定協会試験所認定部
岩岡貞樹 三共株式会社医薬情報第一部
柿田和俊 株式会社 日鉄テクノリサーチ
高田芳矩 財団法人 日本分析センター品質保証室
照井恵光 通商産業省工業技術院標準認証課
二瓶好正 東京大学生産技術研究所
中村 靖 (元)株式会社 ジャパンエナジー分析センター
平井昭司 武蔵工業大学エネルギー基礎工学科
平賀要一 社団法人 日本化学工業協会日本化学試験所認定機構
保田和雄 株式会社 日立製作所計測器グループ
〒 103-8244 東京都中央区日本橋3-9-2 第二丸善ビル
(株)丸善出版事業部
営業 03-3272-0511